日本人に生まれながら漫画やゲームを楽しまないのはアメリカ人に生まれながらハリウッド映画を楽しまなかったりスペイン人に生まれながら闘牛を楽しまないのと同じだと思うブログ。

賢い犬リリエンタール年表 | main | 紳士ウィルバーとRDについて
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 | --:-- |
最近のジャンプの新連載打ち切りについて
「最近の新連載は・・・」
というのを、
「近頃の若い者は・・・」
と同じくらいの頻度で聞くような気がしたので
ちょっと調べてみた。

今回の記事にはKTRの趣味の館さんの
週刊少年ジャンプデータベースを使用させていただきました。

昨今の新連載陣が不調続きであると言われていますけども、
個人的にはそんな悲観することもないかと思います。

漫画の内容が面白いかどうかは
個人の感性によるところが大きいので、
数年前と今とで新連載の面白さがどう変わったか、
を示すことは不可能です。

が、新連載の打ち切り率や連載話数などを比較することで、
今の状況が特別「異常」というわけではない、ってことは
示せるのではないかと思います。


下の表は、
ドラゴンボール、スラムダンク、幽遊白書、
が連載していた、発行部数最大を誇った「黄金期」である
1993~1994年、
それらが終了しマガジンに1位の座を奪われた「暗黒期」である
1996~1997年、
現在の3本柱ONE PIECE、NARUTO、BLEACHが揃った
2002~2003年、
そして直近の2009年。
これらそれぞれの年において、
年ごとの
「新連載の短期打ち切り率」
「短期打ち切り連載の平均話数」
を調べてみたものです。

短期打ち切り率=その年に始まった新連載のうち
        短期で打ち切られた連載の割合。
平均話数=その年に開始した短期打ち切り新連載たちの
     打ち切りまでに要した話数の平均をとったもの。

ちなみに短期集中連載や連載再開は
新連載には含めておりません。
あと短期打ち切りとはここでは連載期間が1年未満、
つまり50話未満の作品のことを指します。


短期打切数/新連載数 短期打切率 平均話数
1993 7/10 70% 17.7話
1994 11/16 68.75% 16.45話
1996 8/12 66.7% 20.5話
1997 7/12 58.3% 16.3話
2002 7/10 70% 17.3話
2003 10/11 90.9% 16.3話
2009 10/14 71.4% 18.7話
まず、この表からわかることは、 少なくとも2009年は特別打ち切りが多かったわけではないということです。 1997と2003を除いて、 ジャンプの新連載が短期打ち切りになる確率は だいたい70%前後で推移しており、 2009の打ち切り率は、しいて言うならわずかに高い、くらいで いたって「普通」です。 2010年に関しては、 データが揃っていないので表には載せていませんが、 2010年に開始した新連載4つは いまのところことごとく打ち切られています。 また、2009年のリリエンタールから数えると 7作品連続で新連載が打ち切られたことになります。 が、黄金期のジャンプなら 新連載が5つ6つ続けて打ち切られることは そう珍しくもありませんでした。 1994年にはまんゆうきからRASHまで6連続で新連載が打ち切り。 1993から1994にかけては ミリンダファイトから地獄戦士魔王まで、 やはり6連続で新連載が打ち切られています。 黄金期、ではないですが、 驚きの90%という打ち切り率を誇る2003年では 武装錬金以外の10作品がすべて打ち切られる、 なんてことも起こっています。 2010年はまだ新連載が2~3作品は始まるはずで、 さらにまだ打ち切られていない新連載が4つあります。 これら約7作品のうち、 3作品が生き残りさえすれば例年通り、 1作品でも生き残ればワーストに並ぶ、 くらいのものなのです。 2009~2010にかけて 新連載が「不作だ!」と言われている気がしますが、 正直「まだ慌てるような事態じゃない」と思います。 これくらいなら過去のジャンプが何度も通ってきた道ですよ。 また、前述の表からはもう一つ別の事がわかります。 2009年の打ち切り新連載の平均話数は 1996年以外すべての年を上回っています。 このことから、近年のジャンプでは 新連載に与える打ち切り猶予を 少し長く取っているのではないかと考えられます。 特徴的なのは、9~11話で打ち切られる、 いわゆる「突き抜け」が 近年ではほとんど見られなくなったということです。 2009年で突き抜けたのはマイスター1作のみ。 2010年は結果こそ振るわないですが、 突き抜け作品は1つもありません。 まあこれは「突き抜け」の定義を何話までにするか、 によっても変わってくるんですが、 打ち切りにされるまでの話数が 昔と比較して多くなってきているのは確実です。 黄金期である1994年には 3連続で9話打ち切りなんてこともありましたが、 今ではそんなことはまず起こりえません。 「新連載をもっと長い目で見てはどうか」 という意見も聞かれますが、 実際、昔と比べて 編集部は長い目で見るようになってきているとは思います。 それでも結局は20話前後で打ち切られてしまうので まだまだ「長い目」が足りない、とも思いますが。
スポンサーサイト

テーマ:週刊少年ジャンプ全般 - ジャンル:アニメ・コミック

| その他考察 | 13:34 | トラックバック:0コメント:6
コメント
新連載はおいといて
中堅の長期連載陣はそろそろ終わらせるべきだと思いません?
あとなんか最近めだかボックスが面白く感じます
保健室の死神も
逢魔ヶ時動物園の動物達のデザインはもっと評価されるべき
2010.09.22 Wed 23:14 | URL | 魔王
表の作成お疲れ様です。主観の呪いから解放する良いモノですね。

>2009~2010にかけて
>新連載が「不作だ!」と言われている気がしますが、
>正直「まだ慌てるような事態じゃない」と思います。

「普通」と言っていい水準だったんですね。
こう言うのは、数字で出さないとハッキリしたことは
言えませんねぇ…。主観は恐ろしいでござる。

>それでも結局は20話前後で打ち切られてしまうので
>まだまだ「長い目」が足りない、とも思いますが。

打ち切り宣告された途端に、お決まりのパターンで
終わっていくのが何とも言えませんね。
数話しか余裕がないため、そうなるのは仕方ないとは言え
もう少しどうにかできないものか…と。
話数に余裕を持たせてあげると、この辺りも
多少は改善されるのかな。
2010.09.23 Thu 15:52 | URL | plto
新連載の不作を喜んでたんですが普通だったとは…
今しか見ないで今を語ってたにすぎないのか

>それでも結局は20話前後で打ち切られてしまうので
>まだまだ「長い目」が足りない、とも思いますが。
連載しながら成長できる人はそうはいないと思うのであまり長く猶予期間は与えられないんでしょうね
それに新人の画力だと新規読者を引き込むような画を描けるとはあまり思えないですし
2010.09.23 Thu 23:06 | URL | yha
Re: タイトルなし
魔王さん
コメントありがとうございますm(_ _)m


> 新連載はおいといて
> 中堅の長期連載陣はそろそろ終わらせるべきだと思いません?

んー、
作者がそろそろ話を畳みたいと思っている場合は
引き伸ばさずにスマートに終わらせた方がいいとは思いますね。
銀魂とかは着々と最終章に向けて準備してる気がするんで
ちゃんと描きたいもの描いて終わらせてくれると思います。


> あとなんか最近めだかボックスが面白く感じます
> 保健室の死神も
> 逢魔ヶ時動物園の動物達のデザインはもっと評価されるべき

めだかとか保健室は続いたことでジワジワ伸びてきたパターンですね。
継続は力なり。
最後は自分も同意です。
特に人間に近い姿のシシドとかウワバミさんは見事な意匠だと思いますね。


pltoさん
コメントありがとうございますm(_ _)m


> 「普通」と言っていい水準だったんですね。
> こう言うのは、数字で出さないとハッキリしたことは
> 言えませんねぇ…。主観は恐ろしいでござる。

2009年に関しては意外と例年通りなんですよねー。調べてみると。
打ち切られた作品も、AKABOSHIとあねどきが20話代後半、
リリエンタールが30話以上まで続いたことを考えると、
むしろ豊作に分類してもいい年かもしれないです。

ただ、2010年にかけての7連続打ち切りは
(自分が調べた範囲では)ワースト新記録なのも間違いないので、
うっかりしてると2003年以上の死の年になってしまうかもしれないので
エニグマとかライトウイングには頑張ってもらわないといけませんですね。


> 打ち切り宣告された途端に、お決まりのパターンで
> 終わっていくのが何とも言えませんね。
> 数話しか余裕がないため、そうなるのは仕方ないとは言え
> もう少しどうにかできないものか…と。
> 話数に余裕を持たせてあげると、この辺りも
> 多少は改善されるのかな。

集英社もオンライン連載始めて、
本誌で描き切れなかったところはそっちで連載して補完する、
とかやってくれないものですかねえ。
もちろんそっちで人気出たら本誌に復帰とか。

メタリカも疾駆もキングクリムゾンするしかなかったのは
あまりに不憫ですものねえ。


yhaさん
コメントありがとうございますm(_ _)m


> 新連載の不作を喜んでたんですが普通だったとは…
> 今しか見ないで今を語ってたにすぎないのか

pltoさんへの返信でも書いたんですが、
年ごとの打ち切り率でみると例年通りなんですが、
昨今の新連載7連敗はワースト新記録なので
あまり良い状態ともいえない感じですね。


> 連載しながら成長できる人はそうはいないと思うのであまり長く猶予期間は与えられないんでしょうね
> それに新人の画力だと新規読者を引き込むような画を描けるとはあまり思えないですし

ですね。
今までの打ち切り新連載も、
例え長い猶予を与えても結局ダメだったであろうものの方が
圧倒的に多かっただろうと思います。
むしろ初作を打ち切られることで成長する例のが多いかもですね。
久保師匠とか。

画力は、例えばAKABOSHIの天野先生は初連載から
とんでもない絵を描いていたとは思うんですが、
それでもやっぱりダメでしたしねえ。
絵と話とのバランスなんでしょうか。

それでも銀魂のように10話突き抜けコースから
見事に生還した例もあるので、
新連載の見極めって難しいものなんですよねえ。

2010.09.24 Fri 22:49 | URL | psychobind
看板、または準看板になれそうな作品は
1話からとんでもないインパクトを残す場合が多いです。
設定、題材、物語、登場人物、演出、起承転結などが高い水準にあるものほど惹きつけられます。
例を挙げれば
ワンピース・・・題材 海賊 設定 大海賊時代 物語 海洋冒険 登場人物 ゴム人間 演出 少年期→成長 起承転結 傷をつける所から海賊王宣言まで
など完璧に近いくらい計算して描かれています 
最近の新連載はどこかで見たような設定とキャラの紹介だけで1話が終わりなんの感動も起きない事が多いです
悪い例がワンピースに倣って少年期から始めた和月先生のガンブレイズウエストですね
起承転結の「結」を1話で描かず2話で描かなかったため
インパクトが削がれてしまいました
剣心やネウロやデスノートとかは最高の1話のお手本ですね
それと初期のうちから○○編とかに入ると新規で読む読者が入りにくいと思います
だので1、2話で終わる話を1ヶ月半から2カ月位続けてから入るのがセオリーかと思います。
ちなみに余談ですが私が思う最高の1話は他社の漫画で申し訳ありませんが鋼の錬金術師です
何度見ても因数分解したような構成でほれぼれします

長くなりましたがどうにも編集も作者も「設定が設定が」「絵が絵が」とか気にし過ぎて肝心の全体図を把握できてないと思います
短い目でも長い目でも1話は全ての始まりですから
考えて欲しいものです
2011.01.14 Fri 06:55 | URL | カペラ
Re: タイトルなし
カペラさん
コメントありがとうございますm(_ _)m


> 看板、または準看板になれそうな作品は
> 1話からとんでもないインパクトを残す場合が多いです。
> 設定、題材、物語、登場人物、演出、起承転結などが高い水準にあるものほど惹きつけられます。
> 例を挙げれば
> ワンピース・・・題材 海賊 設定 大海賊時代 物語 海洋冒険 登場人物 ゴム人間 演出 少年期→成長 起承転結 傷をつける所から海賊王宣言まで
> など完璧に近いくらい計算して描かれています
 
看板作品ともなると、1話の完成度から違いますよね。
ONE PIECEは何度も編集会議で落とされて作り直したってんで
あの完成度も納得というものです。


> 最近の新連載はどこかで見たような設定とキャラの紹介だけで1話が終わりなんの感動も起きない事が多いです
> 悪い例がワンピースに倣って少年期から始めた和月先生のガンブレイズウエストですね
> 起承転結の「結」を1話で描かず2話で描かなかったため
> インパクトが削がれてしまいました
> 剣心やネウロやデスノートとかは最高の1話のお手本ですね

GBWはちょーっと導入の少年期が長すぎましたよね。
も少し早くアーマーバロンとか出してればと思わずにはいられません。

ネウロとデスノートはインパクトの塊みたいな1話でしたね。
最近だとやっぱエニグマの1話が上出来だったでしょうか。


> それと初期のうちから○○編とかに入ると新規で読む読者が入りにくいと思います
> だので1、2話で終わる話を1ヶ月半から2カ月位続けてから入るのがセオリーかと思います。
> ちなみに余談ですが私が思う最高の1話は他社の漫画で申し訳ありませんが鋼の錬金術師です
> 何度見ても因数分解したような構成でほれぼれします

PSYRENのことですねわかりま(ry

バクマン。を読む限り、ジャンプ編集もそんな感じの
戦略を勧めているみたいですしね。
>最初は1,2話完結
それで大成功した例がBLEACHとかリボーンとかでしょうかね。
リボーンはジャンルまで変わりましたが。

鋼錬は噂はかねがね存じ上げておりますが
まだ読んだことないんですよね恥ずかしながら。
でもいつか読んでみたい。


> 長くなりましたがどうにも編集も作者も「設定が設定が」「絵が絵が」とか気にし過ぎて肝心の全体図を把握できてないと思います
> 短い目でも長い目でも1話は全ての始まりですから
> 考えて欲しいものです

ことジャンプにおいては特に、
1話でのスタートダッシュがすべてを握ると言っても
過言ではないですからねー。
もっとインパクトを与える1話を作ってもらいたいところですが、
そこはやはり作者と編集、
人間と人間のぶつかりあいですから
そうそう上手くはいかないものなんでしょうね。

それでも今後のジャンプの未来を切り開くために
何とかしてもらいたいところです。


2011.01.15 Sat 12:50 | URL | psychobind
コメントする














管理者にだけ表示を許可する

この記事のトラックバックURL
http://psychobind.blog57.fc2.com/tb.php/165-cc707073
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック
| ホーム |

FC2ブログランキング

↓参加しています

FC2Blog Ranking

拍手返信ページ
プロフィール

psychobind

Author:psychobind
※ブログ・記事へのリンクは
ご自由にどぞ。

twitter

最近の記事
カテゴリ展開メニュー

  • 未分類(7)
  • ジャンプ感想(417)
  • ONE PIECE考察(56)
  • PSYREN考察(17)
  • リリエンタール考察(11)
  • 超好意的BLEACH論(4)
  • その他考察(34)
  • ゲーム関係(5)
  • ジャンプSQ19感想(3)
  • ワールドトリガー考察(4)

最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブログ内検索

RSSフィード
相互リンク&巡回サイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。