日本人に生まれながら漫画やゲームを楽しまないのはアメリカ人に生まれながらハリウッド映画を楽しまなかったりスペイン人に生まれながら闘牛を楽しまないのと同じだと思うブログ。

賢い犬リリエンタール 単行本1巻について | main | 週刊少年ジャンプ2010年9号の感想と予想
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マリーは人殺しなのか否か問題について
リリエンタール単行本1巻発売の前祝として
単独記事作成。
果たして何人に需要があるのかわからない
リリエンタール考察ですぞ。
幽霊船編において物議を醸し出した、
「マリーは人殺しか否か問題」。


当時の感想でもちょろちょろ書いてたんですが、
結論から言いますと、自分は
「マリーは誰一人として殺していない」
と思います。
以下根拠。


1:幽霊船は恐らく実在しない

そもそもマリー&幽霊船は
・現実に存在するもの
・リリエンタールの能力で作り出されたもの
のどちらなのかは作中でもはっきり示されていない。

が、作中から得られる情報を元に考えていくと、
幽霊船は能力で創られたものである可能性が高いはず。

まず、事故記録に「餓死者」の存在が記されていることから、
「調査隊が難破船および取り残された餓死者を発見」という
桜の想像は恐らく正解だと思われる。

そして、「調査隊が難破船を発見」したということは、
普通に考えて
「調査終了後に難破船は処分された」のではないか。
誰もいない船を海上に放置しておいては
他の船との衝突事故に繋がる恐れがあるので、
難破船は調査隊によって陸まで運ばれ、解体されたはず。
少なくとも調査隊が海に難破船を放置して帰るなんてありえない。

従って、100年前の時点で既に難破船はこの世に存在しないであろうため、
「マリーを乗せた難破船(幽霊船)が現実世界のどこかの海を漂っている」
というのは考えにくい。
つまり、幽霊船は「能力で創られた物」であって、
それすなわち、船内部にいたマリーや餓死した人々の骸骨なども
すべてリリエンタールの能力で作り出されたものだと推測できる。


2:怪談とマリーの行動の食い違い

マリーは怪談でも人を2人殺したことになっているが、
怪談の幽霊=マリーだと仮定すると、
怪談と本編とでは
マリーの行動で食い違っている点が2つある。

まず、怪談では「お人形」を元の船に戻していたのに対して、
本編では「お人形」を幽霊船に残したままである。

次に、怪談ではマリーは部屋の中に踏み込んでくることはなかったが、
本編では普通にドアを開けて部屋の中にまで進入してきた。

前者に関してはまだ
「人形を元の船に返したのはマリーの気まぐれ」
等の理由をつけることもできるが、
後者については、
「部屋に入れるのに入らなかった」というのは
怪談時のマリーが目的のために最善を尽くしていないことになるので
明らかにおかしい。


なぜこんな食い違いが起きたのか考えると、
・マリーが実在するのか創造されたものか
・怪談が本当の話なのか作り話なのか
で都合3通りの解釈ができる。

・マリーが本物の幽霊で怪談が本当、の場合
単純に怪談の幽霊とマリーが別人。
マリーは怪談とは何の関係もなく、
怪談の中で2人を殺した幽霊は別にいるということ。
マリーと怪談の幽霊は別人だから行動が食い違っても当然だと。
しかし、
「船員を餓死させてお人形遊びをする幽霊がマリーの他にもう1人いる」
なんてややこしい設定にする意味がわからないので
これはないんじゃないかと思われる。

・マリーが本物の幽霊で怪談が作り話、の場合
怪談が嘘っぱちである以上、
マリーと怪談の幽霊との行動に食い違いが出るのは当然。

・マリーが創造された幽霊、の場合
マリーが創造された幽霊なら、
怪談の真偽に関わらず、
怪談から得られる情報と桜が自分で調べた&想像した情報が合わさって
マリーが「怪談の幽霊と全く同じではない存在」として
創造されてしまったからではなかろうか。
そしてそれはすなわち
怪談の幽霊 ≠ マリーということも意味する。


で、結局のところ何が言いたいのかというと、
どのパターンだったとしても
「怪談で死んだ2人を殺したのはマリーではない」
ということである。


3:てつこのセリフ

あと、てつこが
「人が何人も死んじゃってる」
と言っているけど、あれは
「あの子の話が本当なら」
という前置きあってのこと。

この「話が本当なら」というのは
別にマリーが嘘をついている可能性を考慮してるわけじゃなく、
「あの子の話が本当(にあったこと)なら」
って意味合いでしょうきっと。
(嘘を疑われるだけの理由がマリーには無いから)
つまり、
てつこ達もマリーが本物なのか作り物なのかわかってなくて、
「もし本物だったら」という仮定で話してるだけ。

そして1の理由から、
個人的にはマリーは本物ではないと思うので
このてつこのセリフも無効だと思うのですぞ。


4:明かされていない謎

幽霊船の話では、
なぜマリーの姿が途中から見えるようになったのか、
という謎は最後まで明かされなかった。

また、上記の「怪談の幽霊とマリーの行動の食い違い」
についても、
マリーがなぜか部屋の中に入ってきたことに対して
てつこが口に出して疑問を投げかけていたのに、
結局のところ答えは示されずに終わっている。

ということを踏まえて考えると、
マリーが本物なのか作り物なのかということ以外にも
謎はけっこう残っているので、
後々の話でこれらの謎については
改めてフォローが入るんじゃなかろうか。

連載が続けば、だけど・・・



と、いうわけで
ここまでの情報をまとめますと、

マリーは創造された幽霊なので、
怪談の2人を含めて現実世界の誰にも被害を出してはいない。
ただ「大勢の人を餓死させた幽霊」という
"設定"で具現されただけ。
このへんの解説はまた後の話で出てくる。


なんじゃないかなと。

あるいは葦原先生も
マリーが本物なのか作り物なのか
はっきりしたことは考えてない、
または明らかにするつもりはないのかもしれませんな。


※2/18追記
根拠をもう一個思いついたので追記しておきます。

5:マリーの移動手段
近くを通りかかった船から人を連れてくる場合、
当然のことながらマリーはその船まで行かなければならない。
もしマリーが実在する幽霊だった場合、マリーはいったいどうやって
その船までいったのだろうか。

空を飛べばいいじゃん、と思われるかもしれないが、
幽霊の自覚がなかった時のマリーは、
壁抜けができなかったのと同様、恐らく空を飛べない。
空が飛べる(宙に浮ける)なら
足音を消すためにわざわざ靴を脱ぐ必要がないから。

ジャンプしたり泳いだりして、何とか目的の船まで辿り付けたとしても、
帰りがもっと問題。
マリーの幽霊船はかなりの大型船で、
甲板が海面よりもかなり高い所にあるため、一度海面まで降りてしまうと
子供一人の力だけでよじ登るのは不可能に近い。

幽霊としての能力をフルに使えるならばともかく、
幽霊の自覚がない状態のマリーでは
近くの船から人をさらってくる、というのは無理なのではないか。
つまり、
マリーはやっぱり創られた幽霊で、
「人をさらってきて餓死させる」というのは設定の中だけの話であって
実際に行われたことではないんじゃないのか、と。
だってさらいに行くための移動手段がないんだもの。
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テーマ:賢い犬リリエンタール - ジャンル:アニメ・コミック

| リリエンタール考察 | 21:46 | トラックバック:0コメント:4
コメント
マリーは実在しない幽霊なのか否か
こんにちは。

 本当に今さらで大変恐縮ですが、思う所があったのでコメントさせてもらいます。

 というのも、マリーはやはり実在する幽霊なんじゃないかと思ったからです。根拠としては、マリーと怪談に食い違いがあるからです(倩さんとは逆になってしまいますが…)。マリーがさくらの心から生まれた幽霊だとしたらさくらの考えた幽霊と違っているというのはおかしな話なので…。

 そこで、どうしてそういった食い違いが起きたのかを自分なりに考えてみました。

1.部屋に入れるのに入らなかった
 これはそもそも、怪談の話の時点では“入れなかった”のだと思います。
よくよく考えてみれば幽霊がドアを開けられるはずがないんですよね。そしてマリーは自分が幽霊だとは思っていないのですり抜けて入ってくる事もしなかった、と。

2.100年間海に漂っていた幽霊船
 これなんですが、文字通り幽霊の船だったとは考えられないでしょうか?マリーが(無意識に)触れた物を幽霊にする力で客船を幽霊にしていたとしたら、船が発見された後も漂っていたとしてもおかしくはないと思います。そしてその幽霊船に近づいた人を幽霊にして連れ込んでいたのではないかと。

3.二人の餓死者
 ここでマリーの力の「物は実物を残して、生き物は丸ごと幽霊になる」という設定が生きてきます。つまり、この二人は船ごと幽霊にしてさらわれたのではないか?という事。
 そして幽霊になったまま餓死した二人は、日の光に当たって元の船の中に戻ったのではないかと思います。 これは、マリーに幽霊にされた人間は基本的に生きているので、餓死してしまうんじゃないかという推測から。

3.リリエンタールの世界ではなぜ矛盾がおきたのか
 ここからは情報が出ていないので本当に憶測的な話になってしまうんですが、ふしぎな力で現れた世界は、幽霊の世界と現実の世界が混ざった特殊な空間になっていたのではないかと思います(「1.」で“この時点では”といっていたのはこれが言いたかったからです)。それによってマリーはドアを開ける事が出来たし、リリエンタール達は生身で幽霊船に乗り込む事が出来たのでは無いかと。
(マリーの姿が途中まで無かったのは演出的な問題から?)

 以上です。これだけではまだ解決していない謎がありますしおかしな点もあるかと思いますが、少しは可能性があるんじゃないでしょうか?

 もし全てが本当だとしたらマリーは大量殺人犯になってしまうのでかわいそうですが、「ROOM303」を描いた葦原先生ならそういったダークな設定を持ってきてもおかしくは無いと思います。ただ、マリーが救われるような話にはして欲しい所ですね。

 ものすごい長文になってしまいすみませんでした!m(__)m
2010.02.17 Wed 19:39 | URL | ジョニィ
ジョニィさん

コメントありがとうございますm(_ _)m
いつでも大歓迎ですよー

>これだけではまだ解決していない謎がありますしおかしな点もあるかと思いますが、少しは可能性があるんじゃないでしょうか?
もちろん、大いに可能性ありうると思いますよ。
基本、リリエンタールの不思議パワーは
わかってないことの方が多いですからね。いろんな説明がつけられるはずです。


以下、恐れながら気になったところを意見させていただきますと・・・
あ、もし何かこちらが勘違いして理解しているところがありましたら
申し訳ありません。

>1.部屋に入れるのに入らなかった

こちらなんですが、
「ドアを開けられるはずがない」というのは
幽霊だからすり抜けてしまってドアノブを掴めないから、
あるいは物体に外的力を加えられないから、
と解釈したんですがこれでよろしいでしょうか?

だとして話を進めますと、
自分は「怪談話のときからドアを開けることはできた」と考えます。
怪談の幽霊は「足音」をたてていますから、
つまり床(物質)に触れることも力を加えることもできたということです。
ドアについていた「手形」も、ドアに触れられなければ残せませんしね。


>2.100年間海に漂っていた幽霊船

なるほど。
船全体が幽霊というのは面白そうなアイディアですね。
考えもしませんでした。

ですが、こちらも個人的には難しいかなーと思います。
船の幽霊は日光を浴びたら消滅してしまうはずなので、
さすがに100年間で一度も日光を浴びずに海を漂い続けていました、
というのは考えにくいかと。


>3.二人の餓死者
船ごとさらう、というのも凄く面白い案ですね。
怪談で船のエンジンや電気が止まったのは
船が実体と幽霊に分離させられたから、とか繋げられそうですね。


まあ、自分の元記事で根拠として並びたてておいて何なんですが、
部屋に入ってこなかった、調査隊が船を放置するはずない、
というのはけっこう説明つけられたりします。
船のほうだったら
「調査隊は難破船を見つけるがその後すぐに嵐に会い、
難破船を回収することはできなかった」
とか。


と、
あらためましてご意見ありがとうございましたm(_ _)m

ですが自分はやっぱりそれでもマリーは創られた存在だと思います。

>マリーがさくらの心から生まれた幽霊だとしたらさくらの考えた幽霊と違っているというのはおかしな話なので…。
ここなんですが、
さくらはあくまでも「幽霊の正体」について考えていただけで
「行動」については考えていませんでしたので、
「船に取り残されて餓死した子供の幽霊」
という幽霊の正体についての部分であればさくらの考えは反映されています。

ではなぜマリーと怪談の幽霊は行動が食い違うのかと言いますと、

1:不思議パワーによる具現は原本と異なる場合もある
 くじら号事件では、元の絵本に描かれていなかった
"複数の"さかなが出現する、という現象が起きました。
恐らく「犯人」の心理状況いかんでは
原本にない・異なることでも起こるんだと思います。

2:さくらは怪談を信用していない
 その上で、さくらは劇中で2度も怪談が嘘かもしれない
と言っていて、怪談を信用していないことがわかります。
怪談を疑っている人間の心で具現されたので
1と相まって怪談とは厳密に同じ展開にならなかった、
とも考えられるんじゃないかなーと。

3:マリーと怪談の幽霊は厳密には同じ存在ではない
 で、ここからは元記事に書いたことの詳細なんですが、
マリーが創られた幽霊だとして、
そのマリーは怪談の幽霊をそのまま具現した存在、
とは少し違うと思うんですよ。
幽霊 = マリー   ではなく
幽霊 + 「正体」 = マリー    だと思うのです。

もしも怪談しか知らない人物(例えばゆき)の心で具現したのだとしたら、
そのマリーは怪談の幽霊と同等の存在で、
食い違うような行動はとらなかったと思います。
 しかしさくらの場合、自分で怪談の舞台裏を調べて
幽霊の「正体」に自分なりのあたりをつけています。
従ってさくらの心で具現した場合は、そのマリーには
「正体」という情報が付加されることになります。

怪談の幽霊は正体不明の、とにかく謎の存在です。
言い換えれば、正体は怪談の中では特に設定されていないんです。
しかしさくらの心を経由することによって、
具現された幽霊(マリー)には「正体」が与えられます。
つまり、正体を特に持たない怪談の幽霊とは
すでに別物の存在じゃないかと思うわけです。

マリーと怪談の幽霊が厳密に同じでないなら、
食い違う行動をとっても不思議はないというわけです。


ああ、短くしようと思ったんですが
結局今回も長くなってしまいましたスイマセンスイマセン

あ、あと、
ジョニィさんへの返信を考えているときに
マリー創造物説の根拠をまた一つ思いついたので
後で元記事に追記しておきます。もしよろしければご覧ください。

簡単に言いますと
マリーには近くを通った船に近づくための
移動手段がない、っつうものです。
2010.02.18 Thu 19:38 | URL | 管理人
 大変丁寧なお返事、ありがとうございます!

 やっぱり私の理論では無理がありましたか…。
実はご指摘された点(足音と消滅しない船の辺り)がおかしいというのは書いている時点で気付いていたんですが、そこはマリーの知られざる特殊能力で何とか!…と思っていたんですが、流石に無理やりすぎますねorz
 「マリーの力を使う」というアイデアをひらめいた時は「これはいける!」と思ったんだけどなぁ…。

1:不思議パワーによる具現は原本と異なる場合もある
2:さくらは怪談を信用していない

 この2つは非常に納得できました。
そういえばさくら、「怪談の嘘をあばいてやる」みたいな事言ってましたねぇ。やはりマリーはさくらによって作られた存在の様な気がしてきました。

 そこで「作られた存在なら」という点でもしやと思ったのは、明らかに外国人の幽霊であるマリーがさくら達と普通に会話できているのはそのためでは無いかという事。まあ、これは外国人と翻訳無しで会話出来るマンガも数多く存在しますし、特別な理由は無いのかも知れませんが。

 以上です。
追記も楽しみに待ってます!
2010.02.18 Thu 21:09 | URL | ジョニィ
ジョニィさん

コメントありがとうございますm(_ _)m

>実はご指摘された点(足音と消滅しない船の辺り)がおかしいというのは書いている時点で気付いていたんですが、そこはマリーの知られざる特殊能力で何とか!…と思っていたんですが、流石に無理やりすぎますねorz
そうでありましたか。

でも実際、マリーが船(日野宅)を停電させたりした方法とかについては
まだ謎のままですし、
マリーの特殊能力はこれから明らかになるものもいっぱいあるのかもしれませんね。


>1:不思議パワーによる具現は原本と異なる場合もある
2:さくらは怪談を信用していない
 この2つは非常に納得できました。
そういえばさくら、「怪談の嘘をあばいてやる」みたいな事言ってましたねぇ。やはりマリーはさくらによって作られた存在の様な気がしてきました。

ありがとうございますm(_ _)m

実は元記事書いてる時点ではこれらの根拠は思いついていなかったので
これらに気づけたのもジョニィさんのおかげですv-218


>明らかに外国人の幽霊であるマリーがさくら達と普通に会話できているのはそのためでは無いかという事。まあ、これは外国人と翻訳無しで会話出来るマンガも数多く存在しますし、特別な理由は無いのかも知れませんが。
このへんは結構あいまいな漫画って多いですよね。
紳士も外国人だけど日本語ペラペラだし。
まあ彼については紳士的な理由でいくらでも説明つけられそうではありますがw
2010.02.20 Sat 12:29 | URL | 管理人
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